リオ五輪に向けて|シンクロナイズドスイミング







今年4月、『マーメイドジャパン』の愛称を持つ、
シンクロ日本代表チームから2名の代表辞退者が出たことが、話題を呼んだ。



体力面の不安が主な理由だが、日本代表の座を降りるということは、
とても大きな意味を持つ行為だ。



指導が厳しすぎるのか、それとも選手に問題があるのか、
真偽のほどは分からないが、今どきの社会を象徴するニュースと言えるだろう。



1984年ロス五輪から指揮をとり、計8個のメダルをもたらし、
中国の代表監督に就任してからは、2008、2012と中国のメダル獲得に貢献した、
井村雅代コーチが、再び日本代表のコーチに就任して、1年が過ぎた。



昨年のワールドカップでは、チーム、デュエットともに、
2位に入るなど、復活の兆しを見せている日本シンクロ界。



果たしてリオ五輪、そして2020東京五輪において、
悲願の金メダル獲得は成るのだろうか。



かつてはアメリカ、カナダ、日本の3強だったシンクロ界も、
2000シドニー五輪以降は、ロシアが1位の座に君臨し、
中国・スペインなど、各国が力を付けてきている。



その背景には、日本人スタッフが大きく貢献していることは、
喜ばしくもあり、少々複雑な感じもする。



また、今年の夏に開催される世界選手権から、
男女混合デュエットが正式種目として導入されることが、決定されている。



こちらの行方も気になるところだ。



世界選手権の目標は、メダル獲得とのこと。
来年のリオ五輪に弾みをつける上でも、
世界選手権での日本代表の活躍に期待したい。