リオ五輪に向けて|バドミントン







2012ロンドン五輪において、藤井瑞希・垣岩令佳ペアが、
正式競技になってから初のメダルを獲得した、日本バドミントン界。



世界の中では中国・韓国を中心に、アジア勢が強豪として君臨してきたが、
その中で日本が初の、しかも銀メダルを獲得したことは、
今後に期待の持てるものであった。



いい流れはその後も続き、2014年は男子団体が世界一に輝き、
女子ダブルスの高橋礼華・松友美佐紀ペアが、
史上初めて世界ランキング1位になるなど、数ある競技の中でも、
今一番日本勢が勢いに乗っている競技と言えるだろう。



日本バドミントンがここまで成長する転換期となったのが、
2002年から2008年までペアを組んでいた、小椋久美子・潮田玲子の通称、
『オグシオ』の、活躍と言えるのではないだろうか。



国際大会での優勝、世界選手権銅メダル、五輪入賞と人気だけでなく、
実力も兼ね備えていた彼女達の活躍は、バドミントンの知名度を、
広く世間に認知させることとなった。



このあたりは、例えば、ビーチバレーなどと比べてみると、
より一層その価値の高さが理解できる。



アイドルアスリートが、競技の成長に繋がった例として、
日本のスポーツの歴史の中でも、珍しい部類に入るのではないだろうか。



アスリートをアイドル視して、必要以上にメディアに取り上げることに対しては、
多くの批判もあるが、場合によっては、このような結果を、
生み出すことができるということを示してくれた、バドミントン界。



リオ五輪、東京五輪での活躍を心から期待したい。






リオ五輪に向けて|柔道







オリンピックの歴史において日本柔道は、
累計、金メダル36個、銀メダル18個、銅メダル18個と、
他国を圧倒する成績を収めている。



しかし、2012ロンドン五輪においては、
金メダルは松本薫選手の1個に留まり、
他の階級でも、いい成績を残すことはできなかった。



その後起きた様々な不祥事などによって、
威信が地に落ちた感のある日本柔道界だが、
柔道競技の活躍無くして、日本のメダルラッシュは、
起きないといっても過言ではない。



リオ五輪、さらには、東京五輪の成功目指して、
柔道界には頑張ってもらいたいところだ。



金メダル1個に終わったとはいえ、
2012ロンドン五輪においても金1、銀3、銅3の計7個のメダルを獲得し、
合計数ではフランスと並び、第1位となるなど、
依然、日本柔道界は世界のトップグループと言える位置にいる。



しかし、成長が著しいグルジアやモンゴルなどの新興国の存在は侮れず、
よほど強化を真剣に推し進めていかないと、
いつか追い抜かれてしまう危険性は、十分にあると言えるだろう。



4月に全日本体重別選手権が行われ、世界選手権代表が発表された。



メンバーの中には、ロンドンで惜しくも敗れた、
海老沼選手や中矢選手も入っている。



代表選手に大学生が3人入っていることも、
今後に向けて明るい材料と言える。



8月に開催される世界選手権の目標は、男女ともに、
「金メダル3個、全階級メダル、団体戦優勝」とのことだ。



近年起きた不祥事の悪影響を吹き飛ばし、
子ども達の手本となれるような、柔道界の躍進に期待したい。






リオ五輪に向けて|シンクロナイズドスイミング







今年4月、『マーメイドジャパン』の愛称を持つ、
シンクロ日本代表チームから2名の代表辞退者が出たことが、話題を呼んだ。



体力面の不安が主な理由だが、日本代表の座を降りるということは、
とても大きな意味を持つ行為だ。



指導が厳しすぎるのか、それとも選手に問題があるのか、
真偽のほどは分からないが、今どきの社会を象徴するニュースと言えるだろう。



1984年ロス五輪から指揮をとり、計8個のメダルをもたらし、
中国の代表監督に就任してからは、2008、2012と中国のメダル獲得に貢献した、
井村雅代コーチが、再び日本代表のコーチに就任して、1年が過ぎた。



昨年のワールドカップでは、チーム、デュエットともに、
2位に入るなど、復活の兆しを見せている日本シンクロ界。



果たしてリオ五輪、そして2020東京五輪において、
悲願の金メダル獲得は成るのだろうか。



かつてはアメリカ、カナダ、日本の3強だったシンクロ界も、
2000シドニー五輪以降は、ロシアが1位の座に君臨し、
中国・スペインなど、各国が力を付けてきている。



その背景には、日本人スタッフが大きく貢献していることは、
喜ばしくもあり、少々複雑な感じもする。



また、今年の夏に開催される世界選手権から、
男女混合デュエットが正式種目として導入されることが、決定されている。



こちらの行方も気になるところだ。



世界選手権の目標は、メダル獲得とのこと。
来年のリオ五輪に弾みをつける上でも、
世界選手権での日本代表の活躍に期待したい。