リオ五輪に向けて|バスケット







女子はともかく、男子は長らく、
オリンピックの舞台から遠ざかっている、バスケット日本代表チーム。


そこに加えて、組織統一のごたごたから、
国際バスケット連盟から勧告を受けるなど、大きな岐路に立っている。


このままでは、五輪予選への出場も怪しくなってくる状態で、
サッカーJリーグの、元チェアマンである、川淵氏をチェアマンに据え、
打開を図っているものの、予断を許さない状況となっている。


これでは、バスケットに携わっている選手やファン、
将来活躍を夢見る子供達に、決していい影響は与えない。


何とかして、早く立ち直ってもらいたいものだ。


ところで、男女通じて、バスケット日本代表が、
国際大会であげた最高成績が、何であるか知っている人は、
どれくらいいるのだろう。


答えは、1975年の世界選手権で、なんと準優勝、
銀メダルに輝いているのである。


しかも、MVPは、普通優勝チームから出るものだが、
得点王を獲得した、日本の生井けい子選手が、ダブル受賞しているのだ。


次の年に行われた、モントリオール五輪においても、
5位入賞という成績を残していることは、ほとんど知られていない。


他のスポーツなら、その競技における歴史なり、
活躍選手を、語り継いでいるものだ。


ところが、バスケットにおいては、
企業スポーツが中心だったせいなのか、
あまり、歴史を語り継いできていないような、印象を受ける。


組織統一などで、ごたごたしている今だからこそ、
過去の歴史を見つめ直し、誇りを持って語り継いでいくことが、
大切なのではないだろうか。


日本バスケット界の再生は、
そうした地道な運動によって、できていくと信じたい。